きろうの忘備録

飛行機好きの飛行機好きによる自分のための忘備録

DA40NGの通常操作①AFMの入手

はじめに

この記事ではMSFS内にあるDA40のプロシージャについて学び、最終的にチェックリストを作成し、マニュアルに従って本格「っぽく」飛ばせるようになることを目的としています。流れとしては

  1. AFM(Airplane Flight Manual)の入手
  2. Normal Proceduresの解説
  3. Nomal Proceduresのチェックリストを作る

の三本立てを予定しています。

AFM、FCOM、チェックリストの関係

フラシム愛好家にとってはなじみ深い「チェックリスト」ですが、「チェックリストを見ながら機器の操作をする」といった印象を持っている方は多いのではないのでしょうか(私もそう思っていました。)実はそうではなくプロシージャ自体は暗記して最初に操作し、チェックリストで最終確認を行うといった使い方をします。ではそのプロシージャはどこに書かれているかというと「FCOM(Flight Crew Operation Manual)」となります。これは運航主体が作成するものです。そしてそれらはメーカーが発行するAFM(等)=取扱説明書 がもとになっています。

つまりまとめると、メーカーのAFMをもとに運航主体がおのおのの実情に合わせてFCOMやチェックリストを作成しパイロットに配っているということになります。そのため同じ機体を使っていてもチェックリストが人によって結構違っていたりします。

DA40

Diamond DA40 Daimond Starは、オーストリア製の単発軽飛行機です。元々モーターグライダーのHK36 DimonaやHK36 Super Dimonaから発展したDV20 Katanaをさらに4座席仕様に拡大したものです。そのためT字尾翼や強化プラスチック製の機体などグライダーらしい特徴が残っています。陸上単発の訓練機としてはセスナが有名ですが、近年急速に勢力を伸ばし、各訓練校で使用されています。様々な種類のバリエーションがリリースされていますが、代表的なものに「DA40-180」「DA40NG(Next Generation)」があります。MSFSで使用できるのは後者の「DA40NG」となります。

DA40-180

初期モデルでガソリンエンジン、2翔の定速可変ピッチプロペラを搭載しています。エンジン操作にThrottle(黒)、Pitch(青)、Mixture(赤)を使用します。

DA40-180のコックピット

DA40NG

MSFSで使用できるモデルでディーゼルエンジン、3翔の固定ピッチプロペラを搭載しています。エンジン操作は電子制御によりThrottleのみとなりとても楽!

DA40NGのコックピット

AFM(Aircraft Flight Manual)飛行規程

ADA40のAFMを手に入れる

以下のサイトもしくは「DA40 NG AFM Diamond」などと検索ワードを入れてメーカー公表のAFMを手に入れましょう。「DA40 NewGeneration/ Airplane Flight Manual/ Basic Manual」からダウンロードします。

support.diamond-air.at

AFMの入手

AFMの構成

AFMは日本では飛行規程と呼ばれるもので、基本的にどの機体でも同じ章立てとなっています。

1 GENERAL:航空機の寸法や特徴、用語定義など概要を説明しています。

2 OPERATING LIMITATION: V速度やエンジン、重量、燃料等の各種の限界事項を説明しています。

3 EMERGENCY PROCEDURES: エンジンの故障や火災等の緊急時に行う操作を説明しています。

4A NORMAL OPERATING PROCEDURES: 通常の飛行で行う一連の流れ(飛行前点検~着陸後)を説明しています。今回のメインです。

4B ABNORMAL OPRATING PROCEDURES. 緊急操作で記載されているようなひっ迫した事態以外での通常とは異なる状態での操作を説明しています。

5 PERFORMANCE. 飛行機の離着陸距離や燃料消費、滑空比等の性能を説明しています。

6 MASS AND BALANCE/ EUIPMENT LIST. 重量重心位置の計算方法や装備品の説明を行っています。

7 DESCTIPTION OF THE AIRPLANE AND ITS SYSTEMS. 機体や計器、脚、エンジン、電気系統など機体システムについて説明しています。

8 AIRPLANE HANDLING, CARE AND MENTENANCE. 地上での取り回しや注意点等を説明しています。

9 SUPPLEMENTS. サプリメント(補足)説明が別途ある備品のリストを説明しています。「DA40 New Generation/ Airplane FLight Manual/ Supplements」 (Diamond Aircraft :: Supplements) から取得できます。G1000等の説明もここで見れます。

ちなみに日本の場合は国交省のサーキュラーTCM-1-001によって書くべき項目が決められており以下のようになっています。ほとんど構成は同じですね。

  1. 航空機の概要
  2. 航空機の限界事項
  3. 非常操作
  4. 通常操作
  5. 航空機の性能
  6. 航空機の騒音に関する事項
  7. 発動機の排出物に関する事項

https://www.mlit.go.jp/notice/noticedata/pdf/201802/1-001.pdf

まとめ

今回はAFM, FCOM, チェックリストの関係性やAFMの構成について説明しました。次はNormal Proceduresの解説を行います。

参考文献等

Diamond DA40 Diamond Star - Wikipedia

http://support.diamond-air.at/da40-180_afm_bas+M52087573ab0.html

https://www.mlit.go.jp/notice/noticedata/pdf/201802/1-001.pdf

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